SSブログ

エッセイ『社会における活動』 [『ぶん★文★ぶん』]

1980年4月に名古屋にてデビューリサイタルを開催し、ピアニストとしての一歩を踏み出しました。その後、英国により高いピアノ演奏技術を求め留学し、ヨーロッパでの音楽教育に触れることにより多くのことを学びました。日本国内における音楽教育のあり方は明治時代に日本に流れてきたドイツ音楽教育の影響が非常に大きく、演奏技術もそのあり方を昭和の時代まで変貌を見出せなかった部分が見受けられます。しかしながら平成の時代に入り徐々に日本の音楽レベルは非常に高いものとなり世界的にも注目を浴びるようになりました。
私自身においては20代より西洋の文化と音楽パフォーマンスに触れる多くの機会を得たことが自分の音楽人生に大きく影響しています。1984年に帰国後、英国人ピアニストである妻と結婚したことにより、現在でもヨーロッパと日本の往復を毎年繰り返す機械があり、流れの速い現代に付随する文化と音楽を自分の中に取り込むことが可能になっています。
そうした昨今、それぞれの音楽家が演奏の機会に恵まれない日本において少しでも力になれないものかと、2001年に演奏団体トゥレブル・クレフを地元名古屋に立ち上げました。多くの若手、セミプロ、アマチュアの優秀な演奏家たちが演奏の機会を得ることができ、また安価にお客様にも音楽を楽しめるよう草の根的な活動をしています。今までに18回の演奏実績があり、兵庫、岐阜、長野などへの遠征演奏も実施してきました。
主宰する子供文化館まっとらんどのイベントとしてクリスマスコンサートや発表会も主催し、子供たちに多くの経験を与えることができました。また、保育園や小学校でのライブ授業では福岡県甘木市、岡山県総社市、長野県信州新町などで実施しています。
愛知県知多市民病院、社会福祉法人清心館(大阪)、東京都港区ひゅーまんプラザなどの福祉、医療施設にてコンサート実施し、福祉活動にもとても強い興味を持っております。身体に障害を持つ人々や老人の皆さんは能動的に演奏会に出向くことができないのが実情です。それならばこちらのほうから訪問することが私にできる社会貢献のボランティア活動だと考え、今ではライフワークのひとつになっています。福岡県西方沖地震や新潟県中越地震などの災害時のにはチャリティーコンサートを愛知県内にて開催し義援金を寄付させていただきました。
また、2005年にはピアノ学習者の演奏技術レベル向上のために名古屋ピアノコンクール事務局を主宰するまっとらんど内に設置し、毎年ピアノコンクールコンクールを開催しています。年々参加者のレベルも高くなりこれからのコンクールの発展が楽しみです。
見解によっては幅広い活動になっていますが、それぞれが自分の音楽活動の一部であり、どれもが現代日本社会において自分ができる音楽を土台にした大切な社会活動だと考えます。
nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。