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エッセイ『二十歳になると』 [『ぶん★文★ぶん』]

大学や専門学校に勤務する昨今、考えることも多くあります。自分が二十歳だった頃を思い出そうとしてもなかなか思い出せないほど過去のことになってしまい、自分のときは同だったかなぁ・・・と、思い巡らしても成長することに必死だったことしか思い出せません。
一昨年、自分が勤務する愛知東邦大学で人間学部こども発達学科という新しい科が発足し、18歳で入学してきた学生達にはじめて会いました。そして、二年間、ピアノを教えてきましたが、彼らの成長ぶりに笑顔が隠せません。入学したてのころは右も左もわからず、大学での学生生活を以下に欧化しようかと必死になっていたようにしか見られなかった彼らも保育園や幼稚園での実習や施設実習などを経験し、自分の進路をより確実にした学生もいれば、「ちがったかな?」と再思考を繰り返す学生もいます。どちらにしても素晴らしく成長し、我々教員に対する意見交換も成人式を迎えた人間らしく話が出来るようになり、とても頼もしく感じられる今日この頃です。あと二年間彼らは学生生活を送り、社会に羽ばたいていくわけですが、その成長の中で教育者として関わっていけることをとてもうれしく思います。
来年度は「幼児とメディア」という科目を必須科目として担当します。これからの幼児教育においてもメディアの存在を無視して教育を推進していくことはとても難しいと思われます。そのなかで自分自身も研究を深め彼らの成長に何らかの形で影響を及ぼし、力を課してあげることが出来たらうれしく思います。講義に際して自分自身も研究の奥行きを深め学生達にいかにメディアを利用して指導することが可能なのかを伝えたいと思っています。
多分、学生達のメディアに対する意識がどの程度のものかを確認しない限り、講義展開の方向は見出せないかもしれませんが、できる限り指導案やシラバスにのっとった形で講義を展開したいと考えています。
彼らが成長を重ねると同時に、彼らの倍以上この世の中にはびこっている自分自身も磨きをかけていかなければなりませんね。
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