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福山 孝小さなピアノリサイタル 東京公演 [演奏会記録]

福山 孝小さなピアノリサイタル 東京公演
2004年3月14日(金曜日)
ピアノアートサロン(東京・月島)

*プログラム*
前奏曲嬰ハ短調(ラフマニノフ)
主よ、人の望みの喜びよ(バッハ)
亜麻色の髪の乙女(ドビュッシー)
月光ソナタ(ベートーヴェン)
ノクターン第2番(ショパン)
革命(ショパン)
別れの曲(ショパン)
木枯らし(ショパン)
アンダンテスピアナートとグランドポロネーズ(ショパン)

*アンコール*
飛翔(シューマン)
歌の終りに(シューマン)

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演奏会レポート

2004年3月14日午前09時24分の新幹線『のぞみ』に乗って東京に向かいました。定刻どおりに東京には11時06分到着。初めて『のぞみ』に乗りましたが、はやいですね。車窓から土との景色を見ていると目が回ってしまいました。携帯電話で★まっとらんど★のサイトを見ていても、★まっと★のFOMAでは圏外ばかりで、なかなかアクセスできませんでした。トンネルも多いですし・・・・。

東京・月島のピアノアートサロンに到着したのは昼食をたべて、午後1時のことでした。会場を午後1時から5時までお借りしていました。会場設営を開始。パイプ椅子を並べて、ピアノの位置を決めて、録画などのセッティング。リハーサルというほどでもないのですが、数分ですが、事前にピアノに触れることができました。低音は重みのある音を題しちぇ繰れるのですが、中高音部のチューニングが若干、気になるピアノでした。サイズ的にはベビーグランドなので、それ以上のことを期待することもできないわけですが、決して弾きにくいピアノではなかったと思います。それは相性が悪くないピアノだなって、自分に思わせてくれただけでも、とても安心感を覚えました。

午後2時になると、お客様がどんどんと入ってくださり、うれしかったです。東京は日本の音楽界の中心地です。誰が何処から来てくださっているかもわからないし、今回のような小さな演奏会であっても、ネットを通じてのお客様がほとんどです。どのような方々か想像もつきません。気持ちの上ではとても不安がありました。しかし、いつもインターネットで話をしている仲間たちもぞくぞくと来場してくださって、初めて会うネット友達なのに、なぜかすぐに分かり合える素晴らしい経験をしました。そしてネット友達に支えられて、不安感もだんだんと減少していきました。

午後2時30分を少々回ってからの開演となりました。いつものようにラフマニノフの前奏曲から幕を開けた★まっと★の東京公演。演奏が始まるとピアノのほうから★まっと★に歩み寄ってくれているように感じました。やっぱり、ピアノは裏切らないかも・・・という、安堵感が心をよぎりました。ただ、会場が小さいにもかかわらず、ピアノを降るオープンにしていたので、若干会場の中に音が充満しすぎてしまったことは大きな反省点でもありました。

お話を交えながら、プログラムは進み、前半最後の『月光ソナタ』。予定では昼間の演奏会なのでテンポを少々速めに取るつもりでしたが、プログラムが進むにつれて、自分も平常心を保てるようになり、気がつけばかなりリラックスして第一楽章が始まってしまいました。途中からテンポアップするわけにも行かず、かなり落ち着いた店舗で第一楽章を終了。第二楽章では明るく演奏できたと思うのですが、第三楽章に入り、何を土地狂ったのかテンポを速く取りすぎてしまいました。あわててしまいましたが、このまま突っ走るしかないという判断をしました。これが大きな間違いでした。自分のテンポをキープできないことはいろいろなハプニングを勃発させます。転調の際にチャンスを失い、次に進むことができず、2ページほど逆戻りしてしまったのですが、こういうハプニングで如何に対処するかは経験が大きな助けになるのかもしれません。どうにかこうにか前半のプログラムを終了することができました。

そして、後半はショパンのプログラム。とても気持ちよく演奏できたと思います。やはり好きな作品がプログラムに並んでいると、本当に気持ちがいいです。
★まっと★にとってはかなりの鬼門ではありますが、ショパンの『木枯らしのエチュード』。初めてステージに上げたのが昨年の夏のツアー、尼崎公演でした。ここでは本当に気合も十分で、何とかうまく乗り切ったのですが、それからツアー中うまくいかず、悩んでおりました。しかし、苦手意識をどうしても克服したかったので、札幌にも名古屋でも昨年から演奏し続けてきました。そして、今回の東京ではかなり緊張しましたが、なんとか乗り切ることができて、自分でも安心しました。これで、当分は『木枯らし』を季節とともに寝かせつけることができるように思います。
今回の演奏会プログラムの最後は『アンダンテスピアナートとグランドポロネーズ』でした。演奏しているとき、とても気持ちよく指が回り、いい音が出ていたように思います。24年間引き続けている大事な作品。心を込めて演奏することができました。

そして、シューマンを二曲、幻想小曲集よりアンコールに演奏させていただきました。当初の予定通り、小さな演奏会・・というだけあって、通常の夜の演奏会に比べると短めの演奏会でした。また、会場が小さくお客様との距離感をあまり感じずにえんそうできました。演奏を終えてからはお客様といろいろなお話をさせていただきました。楽しかったです。ピアニストになろうとしたきっかけは?、ピアニストになってよかったことは?などのご質問もいただき、★まっと★なりにお答えさせていただきました。また、どうやって暗譜をするのか?などというご質問も頂戴しました。お客様とこうした会話ができるまでには開演から終焉までの長い時間を要しましたが、それでも、ピアニストはあくまでもみなさんと同じ地球にいる一般人以外の何者でもないということを、お伝えしたかった。そして、ちょっと目立ちたがり屋で、『表現』を仕事にしているだけなんだって感じていただき、みなさんのすぐそばに普通に生活しているのだということがわかって頂けたら★まっと★の東京公演の次回のステップにつながっていくと思うのです。

演奏会終了後、友人たちと一緒に月島のもんじゃ焼きに繰り出しました。本場のもんじゃを堪能して、いっぱいいっぱいたべました。そして、いっぱいいっぱいビールを呑みました。とても楽しい時間をすごすことができました。

必ず、また関東でも演奏会を開催したいと思います。ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。とても小さな会場で皆様には窮屈な思いをさせてしまいました。申し訳ございませんでした。また素敵な海上の情報などありましたら、是非★まっと★にお知らせください。

まだまだ、★まっと★の演奏活動、これからもたくさんの出会いを求めて、日本国内はもとより、世界中を駆け巡りたいです。

ピアニスト: 福山 孝
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