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教育現場で出会うこと その1(オウム返し) [『ぶん★文★ぶん』]

自分が経験してきたいくつかの教育現場での出来事を記していきたいと思います。色々なケースがありますし、自分は自閉、ADHD、アスペルガー等の専門家でもありません。しかしながら教育現場では確かに良く出会ってしまい、いかに対応してきたかということを記録として綴っておくことも大切かなぁって思うようになりました。確かに対応を間違ったこともあるかもしれません。それでもいくつかのケースでは成功した場合もあると確信しています。

第一回目の今回はオウム返しをする学生。さて、自分は自宅や学習塾では児童(小学生)や幼児(幼稚園児、または保育園児)に出会うこともありますが、通常は18歳以上の高等教育において学生の前で教壇に立っていることが多いのです。
年度のはじめ、専門学校の一年生として入学してきた学生Aくん。団体のなかでは大きく目立つようなことも無かったのですが、ある日、講義中に答えさせようとAくんを指名しました。質問はすでに提示していたのですが、講義室の窓から外を向いてなにか黄昏手いるようにも見受けられたので、当ててみたのですが、話を聴いていたのか聴いていなかったのか、勿論すぐには答えが帰ってきませんでした。ですのでもう一度、質問をAくんのために言いました。すると、Aくんはオウム返しをしてきました。このときに『まさか・・・。』とは思ったのですが、2度、3度と同じ質問をしてみたのです。そうするとやはりオウム返し。自分にとっては幼児のオウム返しは自身の理解を深め、解答探しをするための手段の場合と実際に自閉症の症状の場合と両方がありえると考えています。しかしながら高等教育レベルでのオウム返しになるとやはり自閉症の症状と考えられるかもしれません。
この場合の対応策というのは質問を変えてあげることですね。即ち論述の問題から選択問題に切り替えてあげることで思考することが出来る場合があるように思います。
基本的に自分も学んだことではありますが、対人コミュニケーション言語によるコミュニケーションに大きな壁を持つ自閉症の学生には考えることが出来ないわけではないので、その糸口を提供してあげることで彼らなりの回答を見つけてくれる場合は少なくないのです。ですので、ひとつずつ選択問題として話しかけてあげるとそれなりに回答を得ることも不可能ではないと思うのです。Aくんの場合、時間はかかりましたが彼なりの答えを導くことが出来ました。ただ、定期試験のばあいはやはり科目によっては選択問題ばかりではないので論述問題はどうしても苦手な種類になってしまいます。事前に時間をかけてそれぞれの問題の解説をしっかりしておけばAくんなりの論述を書き込んでくれるケースも少なくありません。ただ、非常勤という立場ではそれだけ自分がAくんに時間を作れるかどうかという問題がのこるのですが・・・・
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ちゃーちゃん

子供の特性を理解して下さる先生に出会えれば力を発揮出来る子供も居るのでしょうね・・・そう言う教育現場はすくないのじゃ有りませんか?家の6年生の孫のクラスに一人授業中に騒ぐ子供がいて補助の先生がついています・・・此れはお互いにプラスですよね。
by ちゃーちゃん (2012-01-26 14:17) 

★まっと★

ちゃーちゃん(●⌒∇⌒●)
まず、偏差値の大会学校ではこういったことを恐れる必要もないのです、。
しかしながら偏差値の若干低めの学校では暖かく救ってあげることも必要な場合が少なくありません。
補助の先生が付く必要性は最近目立っているようです。
あちこちの学校で教育者のスタンスを考え直す良い機会が出来ているようです。勿論、少子化がすすむと先生になりたくてもなれない人が出てきます。そこでそういった方たちを補助教員としてつけるのはよい事ですよね。
by ★まっと★ (2012-01-26 20:39) 

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