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教育現場で出会うこと その8(慌てること&パニックすること)  [『ぶん★文★ぶん』]

自閉症傾向にある人たちにとっては毎日のルーティンが突然に変更されたり、予定していた計画が中止になることはとても慌ててしまうことなのです。そして健常者では慌てて、納得した時点でその内容は解決したことになるのですが、自閉の症状としてはそのときにパニックに移行してしまうことです。あるケースは自分の髪を引っ張ったり、頭を叩いたり、または爪を噛んだり指を吸ったり、それは個人差によって様々ですが、見かけることが少ないわけではないのです。
幼児や小学校低学年の場合はほかの事で褒めちぎってみたり、気持ちを他のところに移動させるように何らかの声かけや急臣の絵本などをすぐに目の前に出してみるなどという(若干逃避チェ気ではありますが・・・)方法もあるかと思います。しかしながらある程度年齢を重ねた学生くらいになるとそういうわけにも行かず、言葉で納得させようとこちらも努力するものです。非常に難しいのですが、時間を旨く使いながら話を進めると少しずつ理解してくれるようです。とにかくその状況を事細かにせつめいし、詳細まで話しながら自分も同じように困っているのだということを伝えるべく言葉を選びながら解説すると、かなりうまく理解してもらえるパターンがあるように感じています。
授業中に当てられることをのぞんでいながら、いざあてられるとかなりパニックしてしまう学生がいます。健常の学生には当てられて、起立して『わかりません。』とひとこといって、着席する不届き者といいましょうか、講義に参加しているのかしていないのか・・???・・という学生も時々いますが、自閉の学生が窓の外を眺めながらまどろんでいないとき、即ち講義をしっかり聴こうというモードに入っているときは多くの場合『自分意当てて欲しい!』と、感じているように受け止められます。しかしながら当ててしまうと逆にパニックで『正しい答え』を導き出すことが出来ていないと自傷行動に出るときがあります。結構笑って済まされる場合ばかりでもないのです。『あ~~~~ん・・・。』と大きな声を出しながら自分の頭を叩きまくる学生・・・逆にこっちがつらくなってしまいます。出来る限りシリアスにとらえすぎず、笑い話の方向にもっていくよう授業そのものを展開させるのには一苦労です。他の学生の手前もありますしね。でも、そういった努力と並行してその自閉の学生が正解をc導くことが出来るように指導が出来たときはわれながらかなり満足できるものです。
多分、この文章を読みながら高等教育(18歳以上の学生を対象とする学校)においてそんなことが本当にあるのかぁ??と疑問に思われる方も少なくないかもしれませんが、事実、このようなケースに立ち向かっている教員は本当にたくさんいると思うのです。
まだまだ自分も勉強中!
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