エッセイ『二台のピアノと連弾の演奏』 [『ぶん★文★ぶん』]
二台のピアノと連弾とでは音のバランスやタイミングがとても異なります。
二台のピアノを演奏するときにはお互いの方が触れ合ったりということは怒らないのですが、連弾の場合・・特に自分は身体の幅がありますし、非常に難しい部分があります。もともと細身のカレンでさえもその身体を一段と細くして演奏しているかもしれませんね。二台のピアノの場合は身体が触れ合うことは無いのですが、二台の異なるピアノを演奏するわけです。勿論、ピアノメーカーが異なる場合葉殆どですし、今までに極端にピアノのサイズが異なる会場はありませんでした。しかしながら、メーカーが同じであってもピアノというのは一台一台に癖があります。ですので、その音をうまく融合するようにチューニングするのが調律師ですが、初めての会場、初めての調律師・・そのような場合は思うようにいかないケースも時々あります。
ここのところあまり二台のピアノを使わないのはそういった理由があるわけです。
また、連弾の場合でも、我々の場合は男性の自分がベースを担当します。連弾ペアーの中でもトップを男性が担当する場合も少なくありませんが、それはどうしてもトップにメロディーがある場合が多いので、女性のタッチに比べ、男性のタッチのほうが音量的にも出てしまうことがあるからです。
我々のペアーでも実際に古い録音を聞いていると、カレンの音がなかなか聞こえてこないものも少なくありません。
しかし、ペアーを組んで20年以上にもなるとお互いにバランスを考えますし、カレンのタッチも非常に強くなり、丁寧でありながらもボリュームのある音が出てくるようになりました。また、自分も自分本位の演奏ではなく、カレンの音色に合わせた音量調節が出来るようになっていると思われます。
勿論、最初から自分がトップのパートを担当すればそのようなことも少しは解消されるのでしょうが、演奏会というのは一つのパフォーマンスです。
ピアノの演奏の場合、客席から見て左側にピアニストが座ります。トップはよりお客様に近いほう。そうなると自分がお客様側に座り、カレンが舞台の奥に座ったら。。。視覚的に絵にならないですよね。また、カレンはきっと自分の身体で全くお客様から見えない状態になりかねません。パフォーマンスという意味合いからも、やはり自分が舞台奥に座ったほうがよりよいというのも事実です。
連弾と二台・・・カレンに尋ねると、カレンは連弾が好きだといいます。しかしながら、自分は以前は二台のほうが好きでした。しかし、長年、連弾を続けていると、同じ舞台の上に立ち、時間をより朗らかに感じられるのは連弾のほうかもしれません。同じ一台のピアノを二人で音作りをし、お客様に音色をお聴きいただく喜び・・・これはペアーを長年組んだものにしか得られない至福の時間がそこにあるものなのです。
即席のペアーでは出せないものを我々はお客様にお楽しみいただきたいといつも考えています。
連弾って相手を感じながら弾けるので好きでした
2台のピアノはやったことないので
比べられませんが、ソロより楽しかったかも…
けど、ソロみたいに自分のペースで練習できないのが難点でしたね〜
by ねこじたん (2009-05-02 18:55)
連弾ほんとに難しいのでしょうね。
一人より格段でしょうね。
お二人ならではですね(*^_^*)
by KOZOU (2009-05-02 22:39)
ねこじたんちゃま(●⌒∇⌒●)
そぷ、、稽古の段階でやはり自分ひとりではかんせいできないので、スケジュール調整などで大変ですよね。我々も夫婦ペアーではありますが、やはり二人とも仕事を持っているとなかなか落ち着いて稽古が出来なかったり・・・でも、大丈夫!
演奏会前にはなんとしてでも時間を捻出できるものなんですよね。
KOZOUさん(●⌒∇⌒●)
本番、、、二人でいたに立てること。。。。これを思うと時間の捻出や稽古は本当に楽しいものになるんです。
o(*'▽'*)/☆゚'・:*☆
by ★まっと★ (2009-05-03 07:18)