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ストマー [Family]

今回の父の大腸癌摘出手術の結果、父は人工肛門になりました。人工肛門(ストマー)をつけているのは家族の中にほかに誰も居ません。父も加齢とともに自身での管理に若干困難があるようです。
昨日、我々が病院に演奏会終了の報告をしに父を見舞った際、ちょうど看護師さんのシフト交代の時間で夜の看護師さんが顔を出してくださいました。看護師さんが『ストマーはだいじょうぶですか?』と父にたずねました。父はパジャマを捲りあげて看護師さんにみせようとしたそのとき、ストマーがぱっくり外れてしまいました。結局看護師さんが装着してくださったのですが、その瞬間に父が自分で決めていた9日の退院は難しいという結論・・・・。
外れてしまうのは何らかの衝撃でもやはり外れてしまうことはあるようです、その対応が自身で出来るまでは退院は認められないという看護師さんのおはなし・・・。父はちょっとショックだったかもしれません。
父が長年勤めた学園『南山学園』のモットーは『人間の尊厳』・・・・カトリックならでは・・というわけではなく誰にでも当てはまる精神だと思います。排泄そのものが肛門から出来なくなってしまった父・・。それを体が自由に動くにも関わらず、母、または看護師、さもなければ我々他の家族のメンバーに頼っての生活でも父が退院したいという気持ちがわからないわけではありません。しかしながら母の生活は父に縛られながらというのは父にも母にも決して快適なものではないと思います。父が病院で学習すべきことをしっかり学習して退院することが父自身にも家族にとってもこれからの生活をより豊かにするものだと考えるのです。この考えは札幌に住む姉も全く同じもので、父がこれからどれだけ残されている川からない命であったとしても楽しく過ごすための最低限の条件なのかもしれません。
現在、父が入院している病院は父の手術後、『以後の看護方針について』という』一枚のプリントを渡されました。当たり前のことしか書いていないと思っていたのですが、看護師さんが的確に患者を指導し、普通の生活に戻れるように改善できる範囲を全て改善し、習得しなければならないことをしっかりと指導する旨が書かれていました。
先日もお医者様とお話させていただいたときも、『外科からの見解ではいつでも退院できる状態です。』というお話。『後は看護師さんと相談し退院の日程を決定してください。』とのこと。
即ち、システムがしっかりと確立され病棟管理は看護師のもとで・・・ということなのでしょう。若い看護師さんに『ストマー管理が出来るようになるまでは退院は無理!』とはっきり言われてしまった父・・少々しょげているかもしれませんが、それは父のこれからの生活にとってもとても大切なことで、病院のシステムがしっかりしていてそれぞれの立場で患者を見守ってくださっているのだと本当にありがたく思いました。
父にとって、覚えるということ、常時気にしながらの生活は最初は少々苦難かもしれません。しかし、まだまだこれからも人生を謳歌するための大切なステップ・・・・カレイの進む父にとってはつらいだろうなぁ・・と思います。
ここで一つがんばってほしい・・・父が退院が遅れることはショックなように。。。母、札幌に住む姉夫婦、★カレン★、そして自分も一日でも父に早く退院してきてほしい。でも、今はみんなで待つしかないですね。
お父さん、がんばって!!
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A・ラファエル

医療器具を使っての生活というのは意外に慣れるのに時間のかかるものです。
自分の体だけですべてが処理できないもどかしさはストレスにもなりますが、
ここは焦らずじっくりと向き合っていきたいところです。
by A・ラファエル (2009-10-08 07:27) 

★まっと★

A・ラファエルさん(●⌒∇⌒●)
ありがとうございます。
全くその通りですね。
慣れるまでには時間もかかりそうです。
それにしてもびゅおいんの対応に非常に納得できる我々家族はより一層病院に対して信頼感を持ちました。
ありがとうございます。
by ★まっと★ (2009-10-08 07:32) 

空飛ぶ食欲魔人

いつもご訪問&Niceをありがとうございます!
どうやら・・・良い病院にご入院された様ですね!
普通の病院なら・・即退院そしてご家族への負担。
お父様には、ちょっとショックだったかもしれませんが、それがお父様のためでもあり、ご家族のためでもあると思われます。
お父様の無事早期退院をご祈念いたします。
by 空飛ぶ食欲魔人 (2009-10-08 08:09) 

★もこ★

うんうん。。。

叔母の様子を見て、話を聞いているので、状況が手に取るように解りますょ。

父を看ていた時にも思ったのですが、
自由に食べることが出来て、自分で排泄管理が出来ることが『人間の尊厳』の根本の様に思います。

叔母の話によると、前触れも無く排泄されるそうです。もちろんプーも。。。
パウチの交換も細かい作業ですので大変だと思います。
ストマーちゃんと仲良くして、パウチの交換が楽に出来るよう祈っています。
by ★もこ★ (2009-10-08 11:51) 

GRAN

私が広島在勤中、仕事関係で人工肛門の方がいらっしゃいましたが、とても元気な人で、一緒に旅行もゴルフもやりました、聞いてなければ全く分からないほど活発でした、早く慣れられて普通の生活に戻られることをお祈り致します
by GRAN (2009-10-08 18:50) 

★まっと★

空飛ぶ食欲魔人さん(●⌒∇⌒●)
おはようございます。
今回父の入院している病院の立派なシステムに喜んでいます。
ナースはナースの領域を、ドクターはドクターの領域をそれぞれ確実にこなされています。そして退院日時もナースとの相談の上・・となっています。父が早く退院したい気持ち、とてもよくわかるのですが、やはり父が普通の生活が出来るようになるまでナースがしっかりと指導教育もしてくださるのは家族にとってもうれしいことです。

★もこ★ちゃん(●⌒∇⌒●)
おはようございます。確かに食事をしっかり摂取でき、排泄も管理できることが人間の尊厳につながりますね。
ストマーの管理・・そしてパウチの交換・・これがネック・・つけていないものにはわからない歯がゆさがあるのでしょうねぇ・・・。

GRANさん(●⌒∇⌒●)
そうですね。普通の生活をしていらっしゃる方多いようです。父の場合、高齢が少々邪魔をして面倒になってしまったり、パウチ交換を忘れたり・・その当たりが心配です。
by ★まっと★ (2009-10-09 06:02) 

ねこじたん

すこししたら
その生活がお互いなんとかなるかもね
そこは みんなののちょっとずつがなんとかしてくれるはず
by ねこじたん (2009-10-09 20:57) 

youzi

お父様、ショックだったと思いますが、
しっかりと覚えてからの方が、後々
お父様のためになるのでしょうね。
もう、16年前に私の友人は20代で人工肛門に
なりましたが、その当時、人工肛門で
ダイビングにも行けたそうです。
それよりも、ずっと進化していると思うので
すぐに慣れるのではって思います。
一日も早く退院ができるように頑張ってくださいね。

by youzi (2009-10-09 22:03) 

★まっと★

ねこじたんちゃま(●⌒∇⌒●)
そうだねぇ。。
ちょっとずつ・・ちょっとずつ・・・
(*¨)(*..)(*¨)(*..)うんうん
ありがとう♪(#^ー゚)v。

youziさん(●⌒∇⌒●)
おはようございます。
そうですねぇ。。やはり父の生活のためにしっかり慣れてからの退院のほうが母への負担も軽減できますからね。
ダイビングですかぁ・・
それなら何とかなりそうですよね。
父も弓道場に早く復帰したいでしょうから・・・
by ★まっと★ (2009-10-10 08:31) 

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