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前衛音楽と言われても・・・・(´ ▽`).。o♪♪ [『ぶん★文★ぶん』]

今日は★カレン★の大切なお友達のお嬢様(日本の大学に通う学生さん)からメールをいただいちゃいました。
いつもどおり、早朝に目が覚めて返信をしたんですが・・・・彼女の質問にちゃんと答えられたかなぁ・??

彼女からのメール
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孝さん、お久しぶりです!
夜遅くにごめんなさい。

母、もしくはカレンさんに少し聞いているかもしれないですけど、実は来週、前衛に関して、本格的なグループ発表をゼミですることになっています。
私は実は知識がないんですが、音楽の担当になりました。
教授は主に、新ウィーン学派、セリー音楽、偶然の音楽、ミュージック・コンレート等に関して調べて欲しいとおっしゃっています。
資料集めをして、20世紀の音楽に関しての本や、シェーンベルクらに関しての本を借り、教授も10枚ほど!CDを貸してくれました...

ここで問題なのが、いつも研究とは関係のない分野をグループ発表しているので、知らないことを調べ上げることには慣れているのです。が、文献の関係なのか、私があまりにも音楽の知識がないからなのか、文献が専門的なことが書いてありすぎて、全く理解が出来ないのです。
前衛音楽を理解するのは頭でっかちの私には難しいことかもしれないんですけど、せめて、一度分かりやすくか簡素に説明を聞けば分かるのかもしれないと思ってます。卒業もかかっているので。笑

おそらく主に調べるのが上の4点とその中に含まれている、シェーンベルクなどの人物、無調音楽などなのかなと思ってます。
現代音楽は果てしないので、教授が私にどこまで調べて欲しいのかはいまいち分からないのですが。

私、文才がないので、伝わっていたら良いのですけれど。
すごく急なお願いですが、もし少しだけでも、簡単に教えていただいたら、とても嬉しいです!!


あと、次のコンサートこそ日程があうことを祈ってます!!
聴きに行きたいので!!


では、夜遅くに失礼しました。

Katherine

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★まっと★さん・・・必死になって返信しちゃいました。

Dear Katherine,

またまた難しいことを調べていますね。
ただ、今回のテーマ・・・あまりにも壮大ですね。コレだけを一気に調べ上げる・・というヨリも
理解しようとしても音楽における知識を勉強しなおさないととても難しいことになっちゃいますよ。
■新ウィーン学派、
■セリー音楽、
■偶然の音楽、
■ミュージック・コンクレート
どこかにまとを搾らないと。・。・。
ただ、大まかな説明はね・・・・。

♪新ウィーン楽派
ウィーン楽派というのは基本的にいわゆるクラシック畑の大道を作りあげた
ベートーヴェンやモーツァルトたちが含まれるんだけど、
新ウィーン楽派にはシェーンベルクやベルクなど近現代の作曲家が含まれます。
ここはまず、時代的な背景が異なると考えておけばいいかな・・・
この時代にはもうすでにアメリカ音楽というものが世界に大きな音楽の影響を
与え始めていたので、(ガーシュインなど)人が楽しめる音楽というよりは
前衛的な音楽に派してt閉まった感じがあるね。
美しいよりも、ビックリするような音の運び。
『前衛的』・・・この言葉自体が難しいよね。
自分の理解方法・・・これは非常に難しいけど、
今でもなお、人々には受け入れられにくい驚異的な音の重なり(和音)やリズムなど、

現代人にとってもBGMにはなりにくく、耳を傾けて聞かなくては底によさを発見しにくいもの。。。。
そんな類の音楽を前衛音楽って考えると理解しやすくないかな?
音楽がとても自己主張をしていて『これでもかっ!これでもかっ!』って
音が一生懸命それぞれの存在感を誇示するんだねぇ。
だからどうしてもBGMにはむかないよ。。。。
基本的にジャズの要素を含むアメリカ音楽が世界の人々にうまく聞き入れられて
同時進行したヨーロッパを中心としたSHINウィーン楽派の音楽は一般人というよりは
プロフェッショナルな専門家っていうのかなぁ・・玄人っていうのかなぁ。。。
そういう人たちが競い合う音楽の美しさというよりは不協和音や無調、変拍子などの
若干、意味不明な(我々一般的な音楽家や素人さんにとってはね。・・・・・)音楽を
音楽家同士が主張しあうことによって音楽の減点即ち『音』の可能性を追求しているんだろうねぇ。
音楽化の中にはそれぞれバロックや古典、そしてロマン派や印象派など
誰もが芸術の中で専門家なら得意分野、一般の音楽好きには嗜好がそれぞれあります。

だから、前衛的な音楽に目を向ける音楽家はやはり『音』の減点に着眼し、
音を楽しむというよりは音を研究するという方向性なのではないかなって自分は考えています。

♪セリー
さて、セリーは音楽理論的な分野にはまり込んできますねぇ。。
しかしながら、単純にある意味前衛的な音の運びとも考えられます。
即ち、ハ長調にはCDEFGABCと時々それぞれの#やbをつけた音で
音楽が構成されるでしょ。
でも、ピアノの鍵盤でハ長調に必要な音は基本白鍵だけなんだよね。
その中で黒鍵っていうのはその存在感がちいさくなっちゃう。
でも、それぞれの黒鍵にもしっかりと存在感を持たせましょう!!・・・・・
というキャンペーンを作曲の段階で取り込んだのがせりーって理解したらいいかなぁ。。

1オクターブの中で基本的には黒鍵、白鍵の12音があるんだけど、
ハ長調は音名でドレミファソラシと並ぶわけでこれらが『一軍選手』、
あと黒鍵が『二軍選手』。
イ短調では音名でラシドレミファソと並ぶと『一軍選手』
やはり、黒鍵たちは『二軍選手』になっちゃうわけです。
でも、一軍選手、二軍選手の垣根をなくし、それぞれの音全ての存在感を認めましょうってワケで
シェーンベルクたちが12個の音たちを優劣つけずに使ってあげましょうって感じで楽曲を構成したんだろうなぁ。
それが『セリー』だね。

♪偶然の音楽
まず大切なことは
音楽を楽しむときに・・・作る楽しみ⇒演奏する楽しみ⇒聞く楽しみ
これらが存在するわけだよ。
でもね、それぞれ音を造り(作曲)、音を作り(演奏)、音を受け入れる(聴取)、ということになるんだけど、
このサイクルの中に何かトリックを。。。。というのが偶然の音楽と考えればいいかな?
この技法もやはり前衛的な思想から反映されたものだと考えています。
音楽のあり方として古来の五線譜に記譜する方法だけでは満足できなくなっちゃったんだねぇ・・
音が譜面から飛び出しちゃったらどうなると思う???
そう、、記譜できなくなっちゃうわけ・・・
だから、五線譜に書き込むのをやめちゃったんだよね。。。
その代わり、即興的に仕上がったものを一つの例として書き記し残す・・・・

それまでは五線譜に記譜された楽譜を演奏者が演奏、そして、人が聴取したんだよね。

でも、『楽譜』とはいえないもの・・・例えば『文字』や『偶発的な紙の上のシミ』を

演奏者が楽譜に見立てて、そこから『即興』が始まる。。。。
勿論、そこには調やリズム(拍子)の必要性もないんだねぇ。。。
そして、生み出された音楽・・・・・・・(?)
(時には自分にとっては単なる雑音だったりもするけど・・・)
それらは録音、またはデータや記録として記譜されたりするわけだよ。

まぁ、事実かどうかは不確かだけど、読経・・・ってとっても美しいと思いませんか?

木魚がちゃんとリズムを取ってるでしょ。。。。
そこで、まるで唄のように読経されながら・・・・・。
しかし、音に上下はあまりないけど、確実にお坊さんの読経には音程らしきものが存在して
時々リズムも異なったりします。
これはアメリカで1900年代中ごろに『美しい』とされた偶発性、偶然性の音楽・・・
そして、同じものは二つとなく、そのときその都度のもの・・・・
ここから発展して読譜の必要のない偶発、偶然の音楽を前衛的な思想を求める音楽家によって
あれこれ試されたんだね。。
それは西洋音楽の発祥の地ヨーロッパに逆輸入されたんだけど、
受け入れ方は若干アメリカとは異なり、
音を楽譜から解放するというとてつもない思想へと発展していったんだね。
まぁ、どれがよくてどれが悪いとか、どれが正しくて、どれが間違っているって言うのは
はっきり言って今の時代ではなんともいえないね。
これから50年、100年経過してやはり楽譜の世界に戻るかもしれないし、
楽譜なんか必要とされない時代が来ちゃうかもしれないしね。。。
ただ、バロックに至るまで、グレゴリオ聖歌からババロックの時代までに
J.S.バッハによって平均率(今のドレミファソラシド)が確立され、
それが長い期間今でも利用されているってことはやはりその必要性は示唆されているように
自分は感じているけどね。
まぁ、『偶然の音楽』は音の研究の一場面としては立派な功績のある出来事だって思っています。

♪ミュージックコンクレート
まぁ、これは多分大まかにはわかっていると思います。録音技術の発展とともに
考え編み出された一つの音楽表現方法だね。
我々の生活の中には本当にたくさんの音があります。
時代g明日住む縫いつれてその時代にはそれぞれの音があり、
消えていく音もあります。
それぞれを録音して、編集して音楽にしちゃえぇ~~~!!ってのが
コンクレートです。
まぁ、録音技術のなかった時代でh阿附可能だったから・・
時代の流れとともに出来上がってきた一つの技法だね。
大まかにhあコレだけで4点の説明はできあがったかなぁ・・・。

さて、シェーンベルクという人物については自分は専門外、、、、
ウィキなどで調べ上げちゃったほうが手っ取り早いね・・
あはっ!ショパン、ロマン派のことだったら何でも来い!!って感じなんだけどね。

現代音楽、そして無調音楽・・・
それらは自分とは少々かけ離れたところにあるかもしれないなぁ・
音楽家でも全ての分野に詳しいわけではないんだよなぁ・・・

ただ、無調音楽。。。。
現代ピアノという楽器では12音をしっかりと平均率で分けているので
その中で限りある無調音楽は可能だと思うけど、
弦楽器のように平均率で設定できない音が出せる楽器だったら
もっともっと無調音楽の幅もひろがるんだろうなぁ・・・・。
楽器によって『無調』のできる業って限度があったりなかったり・・・・
それを考えるだけでも楽しいなぁっておもっちゃうよ。

まぁ、自分が教えて揚げられるのはこんなところかな?
また何かあったらメールをくださいね。
.:♪*:・'(*⌒―⌒*)))ニコッ♪


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minamo

…難しいです(*_*)まっとさんが一生懸命お答えされていることに感動します!
by minamo (2010-11-09 07:52) 

★まっと★

minamoさん(●⌒∇⌒●)
おはようございます。
こういうことは若い子が一生懸命勉強しているのだモノ。。なにか力になって揚げられたらいいですよね。
.:♪*:・'(*⌒―⌒*)))ニコッ♪
by ★まっと★ (2010-11-10 05:10) 

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