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動物の謝肉祭より by サンサーンス [YouTube 動画]










1991年11月22日
愛知厚生年金会館収録

『動物の謝肉祭』(どうぶつのしゃにくさい、Le carnaval des animaux)は、フランスの作曲家カミーユ・サン=サーンスによる組曲。全部で14曲から成る。多くの楽曲をパロディにして、時折それらを皮肉っていることなどから、生前にこの曲が一般に発表されることはなかった。

現在では、プロコフィエフの『ピーターと狼』やブリテンの『青少年のための管弦楽入門』と並ぶ、子供向け管弦楽曲の代表的作品としても人気がある。室内楽編成で演奏されることも多い。

作曲:1886年
初演:1886年3月9日、オーストリアのクルディム(非公開。サン=サーンスがピアノ、シャルル・ルブークがチェロを担当)
一般公開初演は1922年2月25日(作曲者の死後)

各曲

序奏と獅子王の行進曲 Introduction et marche royale du lion
Andante maestoso~Allegro non troppo~piu allegro 4/4拍子 ハ長調~イ短調
ピアノの耳をつんざくような反復奏に始まる。ついで、勇壮な「行進」が弦楽器のユニゾンで奏される。全71小節。
ピアノ2、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス

雌鶏と雄鶏 Poules et coqs
Allegro moderato 4/4拍子 ハ長調
ピアノと弦楽器が鶏の鳴き声を模倣しあう。全35小節。
クラリネット、ピアノ2、ヴァイオリン2、ヴィオラ

騾馬 Hémiones
presto furioso 4/4拍子 ハ短調
アジアロバであろうと言われる。ピアノの上り下りする強奏の音階。全28小節。
ピアノ2

亀 Tortues
Andante maestoso 4/4拍子 変ロ長調
弦楽器がのそのそとユニゾンでオッフェンバックの「天国と地獄」(地獄のオルフェ)の旋律をわざとゆっくり奏する。全22小節。
ピアノ、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス

象 L'éléphant
Allegretto pomposo 3/8拍子 変ホ長調
コントラバスがもそもそと軽やかにワルツを奏する。ベルリオーズの「ファウストの劫罰」の「妖精のワルツ」、メンデルスゾーンの「夏の夜の夢」の「スケルツォ」が重低音で組み入れられている。全52小節。
コントラバス、ピアノ

カンガルー Kangourous
Moderato 4/4拍子,3/4拍子 ハ短調
装飾の付いた和音が上下して、飛び回るカンガルーを描写する。全20小節。
ピアノ2

水族館 Aquarium
Andantino 4/4拍子 イ短調
グラスハーモニカのはいった、幻想的なメロディーを、ピアノが分散和音で伴奏する。全39小節。
フルート、グラスハーモニカ、ピアノ2、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ

耳の長い登場人物 Personnages a longues oreilles
Tempo ad lib 3/4拍子 ハ長調
おそらくは驢馬、アジアロバでない驢馬。のどかな驢馬の鳴き声をヴァイオリンが模倣する。サン=サーンスは、いつも自分の音楽にいやみな評価を下す音楽評論家を皮肉っていると言われている。全26小節。
ヴァイオリン2

森の奥のカッコウ Le coucou au fond des bois
Andante 3/4拍子 ホ長調
クラリネットがカッコウの鳴き声を模倣する。全43小節。
クラリネット、ピアノ2

大きな鳥籠 Volières
Moderato grazioso 3/4拍子 ヘ長調
弦楽器が反復奏する伴奏の上を、フルートが軽やかに飛び回る。全31小節。
フルート、ピアノ2、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス

ピアニスト Pianistes
Allegro moderato 4/4拍子 ハ長調~変ニ長調~ニ長調~変ホ長調~ハ長調
わざとへたくそに、ピアノの練習曲を弾く。最後はそのまま次の曲へ入る。全30小節。
ピアノ2、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス

化石 Fossiles
Allegro ridicolo 2/2拍子 ト短調
自作の「死の舞踏」の「骸骨の踊り」の旋律、ロッシーニの「セビリアの理髪師」の「ロジーナのアリア」、その他、きらきら星などのフランス民謡が組み合わされる。全74小節。
ピアノ2、クラリネット、シロフォン、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス

白鳥 Le cygne
Andantino grazioso 6/4拍子 ト長調
チェロ独奏曲としてあまりに有名な曲。生前の公開演奏と楽譜出版が許された唯一の曲でもある。全28小節。
チェロ、ピアノ2

終曲 Finale
Molto allegro 4/4拍子 ハ長調
カーテンコール。再度オッフェンバックの「天国と地獄」のフィナーレの旋律に乗せて、今までの各曲の中の旋律が登場する。全91小節。
ピッコロ、クラリネット、グラスハーモニカ、シロフォン、ピアノ2、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス

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コメント 5

菊地一也

娘が大好きな曲です
ピアノだけの演奏も結構耳にしますし
オーケストラでも何度か聴いています
昨年のPMFで札響がとりあげた際には
私の妻の音大のときの師匠が
たまたまピアノを弾いていました
(ピアニストが出てくるまで師匠が出演するのに
気づかなかったうっかりぶり
その事件/失態を思い出しました)
曲は楽しくて飽きません
私がいちばん好きなのは「フィナーレ」

by 菊地一也 (2009-04-02 04:42) 

ねこじたん

★まっと★さん若い!
by ねこじたん (2009-04-02 05:36) 

★まっと★

菊地先生
やはり、フィナーレはたまらないですね。
一気にすべての出演者が出てきます。
長い楽曲を最後まで演奏していても、本当に飽きないです。
次から次にいろいろな動物が出てくるからでしょうねぇ。
ふふふ。。。。奥様の師匠が演奏されたのですね。
いやいや、楽曲を聴きに行くときは演奏者が・・・?というよりも楽曲に魅かれる場合が多いですから。
それでまた良いのだとも思いますよ。
.:♪*:・'(*⌒―⌒*)))ニコッ♪
お気づきになる一つの要因が『音色』だとしたら、それはそれですばらしいことではないですかぁ。
o(*'▽'*)/☆゚'・:*☆

ねこじたんちゃま(●⌒∇⌒●)
((( ←~(o `▽´ )oΨ ヒヒヒ♪
そういう時もありました。
by ★まっと★ (2009-04-02 06:47) 

ちゃーちゃん

★まっと★さんm(_ _)mね。

 気分よく聴いている内に眠っていました・・・
気が付いたら眠っていたので又、違う時間に
ゆっくり聴かせて頂きますね。


by ちゃーちゃん (2009-04-02 07:18) 

★まっと★

ちゃーちゃん(●⌒∇⌒●)
いいんですよ。
眠っていただけるほど、雑音になっていないということですから・・
とってもうれしいです。
o(*'▽'*)/☆゚'・:*☆
by ★まっと★ (2009-04-02 07:26) 

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